今週のスタン市場は、発売を来月末に控えた『ゲートウォッチの誓い』のプレビューが一部始まったこともあり、早くも新環境を見据えた個別銘柄の物色が見受けられた


中でも買いが顕著なのが『ヤヴィマヤの沿岸』などのダメラン関連銘柄だ

5銘柄の全てが先週より値を上げ、『シヴの浅瀬』に至っては一時350円の値をつけるなど、一週間で2倍近い値上がりとなった

「OGWにて無色マナを必要とするカードが登場することが決定したことで、無色マナを生み出すことの出来るダメランに注目が集まっている」(大手証券)といった声も聞かれ、まだまだ上値を探る展開もありそうだ


関連して、『見捨てられた神々の神殿』や『ウギンの聖域』といった土地銘柄も上昇

値上がり幅は50円程度と目立たないが、元値が100円前後であったことを踏まえれば、5割近い値上がりということになる



また、『僧院の導師』も底堅い

今週は2600円前後で、200円近い値上がりとなった

「先日行われたヴィンテージ神決定戦でも大活躍したことが好感されている。改めてフォーマットを問わないパワーカードであることが証明された」(中堅証券)

「下の環境でこそ強いカードだけに、簡単には値を崩さない。エスパーメンターの登場でスタン市場での評価も見直されてはいるが、本格的な上昇局面を迎えるのはむしろスタン落ち後」(ネット銀)
という強気な声まで聞かれた



スタントップ銘柄の『ヴリンの神童、ジェイス』は、今週も9700円前後の高値をキープ。こちらもヴィンテージ環境ですら見かけられ、カードパワーの高さを見せつけた格好だ



一方で、アブザン関連銘柄が相次いで値を消している

『先頭に立つもの、アナフェンザ』は1000円台を割り込み、900円前後

『ゼンディカーの同盟者、ギデオン』も下げに歯止めがかからず、4000円を割り込む展開が続いている

『包囲サイ』や『始まりの木の管理人』といった銘柄もワンコインに届かず、軟調な値動きに終始した

「アブザンアグロというデッキのポテンシャルについて疑問はないが、市場の目はすでに「対アブザンアグロ」をめぐる動きにシフトしている」(外資系証券)という指摘が複数の市場関係者から聞かれ、アブザン関連銘柄にとっては、厳しい値動きとなった



今後も、OGWの新カードの内容を吟味しつつ、新環境に向けた個別銘柄の物色が加速するものと思われる

「スタンの大型イベントが一段落し、市場としては縮小傾向にあることは否めない」という見方が強まる一方で

「今が買い時という心理も働きやすい。長期的な視点からいけば、BFZのバトルランドやミシュラランドは、フェッチランドが落ちた後は採用枚数を増やすことになる可能性が高く、4枚揃えておくなら供給過多が続く今のうちだろう」(前出のネット銀)という声も聞かれた



(了)

コメント

いぜっと@オルゾフ組
2015年12月15日10:25

いかにもマーケットニュースっぽい文体のセンスのある記事ですね。
リンクさせていただきましたので、これからの更新も楽しみにしています。

たくわ
2015年12月15日18:56

>>いぜっと@オルゾフ組さん

嬉しいコメントありがとうございます!
こちらからもリンクさせていただきました。今後とも何卒よろしくお願いします!

丸井キャプテン
2015年12月17日12:46

面白い!

たくわ
2015年12月18日7:40

>>丸井キャプテンさん

ありがとうございます!!嬉しいです!

nophoto
ウィルス使いのじじい
2015年12月19日18:10

ふぉっふぉっふぉ
やりおるな、おぬし
こういうレートは鮮度の波が激しいカードゲームならではじゃの

たくわ
2015年12月19日19:33

>>ウィルス使いのじじいさん

ふぉっふぉっふぉ
ありがとうございます

特に最近のmtgは波が激しすぎますのぉ
ワシらが若い頃は、数千円のカードなんて環境に数枚あるかないかだったと思うんじゃがのぉ


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