今週のスタン市場は、メタゲームの動きに振り回される流れから、売り買いが激しく交錯。方向感の乏しい展開となった


先週末は、カナダにおいてGPトロントが行われた他、各店舗においてイニストラードを覆う影のゲームデーが開催され、多くのプレイヤーの参加が見られた

プロツアー翌週の大会ということで注目を集めていたが、

「プロツアーで注目されたデッキがそのまま環境のトップに君臨する……とは簡単にはいかなかった。現在のメタゲームは多様性に富んでおり、プレイヤーも難しい選択を迫れている」(大手証券)

という声が多数聞かれ、各銘柄に対する市場の評価も安定せず、ポジションの定めにくい展開が続いた



そんな中、『ゲトの裏切り者、カリタス』は続伸

先週からさらに600円ほどの値上がりで、現在は3600円前後で推移している

「黒含みの中速デッキにおいてはもはや定番パーツとなりつつある。除去呪文過多になりやすい構成でも、それをクロックに変換出来るカリタスの存在は代えがきかない」(地方銀)

「流行気味の黒緑ハスクに強い点が環境的にも追い風。これ1枚で勝ててしまうこともあるほどの完璧なアンチカードで、ミラーマッチ対策に黒緑ハスク自身がサイドボードに積む動きも見られる」(生保系シンクタンク)


などの指摘もあり、発売直後の初値からは約600%増の大出世となっている



また、『巨森の予見者、ニッサ』も堅調

今週は2300円前後となり、先週から300円ほど値を上げた

「緑黒季節コントロールで使われている他、バントカンパニーでの採用枚数が増えてきている。環境初期のリストでは採用されたりされなかったりだったが、現在では2枚搭載が基本になってきており、需要を煽られた格好になった」(大手銀)

「アグロデッキがメタの中心だった頃は、3マナで2/2を出すのでは「弱い動き」と認識されがちだった。ニッサの採用が増えてきた背景には、環境の低速化も大きく関係していると言える」(中堅証券)


という声も聞かれ、じり安基調だった流れから反発している



一方で、『過ぎ去った季節』は反落

先週から200円安となり、今週は700円前後となっている

「季節コントロールを操りTOP8入りを果たしたフィンケルのプロツアーでの活躍は衝撃的だった。だが、デッキそのものは引き分けが多くなりがちだったりプレイングが難しかったりと、流行には至っていないという見方が強い」(前出の大手証券)

「6マナのソーサリーで、何も盤面に触らないという点ではかなり悠長なカード。まわしててしっくりこないことが多かった。使いこなすには環境的な追い風も必要になる」(たくわ系証券関係者)


という厳しい指摘も聞かれ、「フィンケルフィーバー」の急騰から一転、上値の重い展開となった



『紅蓮術士のゴーグル』も軟調

今週は1500円前後となり、先週から200円安となった

「様々なデッキでアドバンテージ源として採用されているが、ゴーグルの流行を受けて対策する側にも動きが見られる。メインから『コラガンの命令』を採用したグリクシスカラーやジャンドカラーのコントロールデッキが台頭してきている」(前出の中堅証券)

との声も聞かれ、このまま対策が進んでくるようだと、こちらも5マナという重さがネックになってきそうだ




今後のスタン市場は、いよいよ今週末にGP東京が開催

また、米国でもGPニューヨークを控えており、日米の大都市で行われるグランプリに注目が集まることになる

「プロツアー後もなお移ろいやすいメタゲームの中で、プレイヤーの多くは決定的な解答を求めている。東京とニューヨークという大都市で行われるグランプリだけに多くのプロプレイヤーの参加も見込まれ、持ち込まれるデッキは市場の材料になるだろう」(ネット銀)

ということで、賑やかな値動きはもうしばらく続きそうだ



(了)


今週のスタン市場は、『プロツアーイニストラードを覆う影』の結果を受け、注目銘柄に買いが集中する展開となった


先週末はプロツアーSOIが行われ、世界中のトッププレイヤーが集結。ローテーション直後のスタン環境において、どんなデッキが持ち込まれるのか注目されていた

「プロツアーの直前の段階では「バントカンパニーの一強」などと早々に環境の閉塞感を嘆く声も聞かれたが、プロプレイヤーが持ち込んだ斬新なデッキの数々が一瞬でそれを打破した」(大手証券)

「とにかく新しいアーキタイプの登場の目立つプロツアーだった。今まではあまり注目されていなかったカードにスポットが当たるなど、市場に与えたインパクトは大きい」(大手銀)


など、プロツアーが市場にもたらす影響は、予想を大きく上回る規模に拡大している



まずは、『過ぎ去った季節』『闇の誓願』が上伸だ

『過ぎ去った季節』が1000円前後、『闇の誓願』が900円前後となり、揃って800円近く値を上げた

「ジョン・フィンケルなどが持ち込んだ緑黒コントロールで採用され、大きな話題になった。闇の誓願で過ぎ去った季節をサーチし、過ぎ去った季節で闇の誓願を回収する。相手を投了に追い込むほどの圧倒的なアドバンテージは、マドリードのフィーチャーテーブルから世界中に衝撃をもたらした」(ネット証券)

との声も聞かれ、ともに元値から500%を超える急伸となった



また、『紅蓮術士のゴーグル』も急騰

先週から1000円を超える値上がりとなり、現在は1700円前後で推移している

「環境初期から『巨人の陥落』とのコンボを搭載する青赤のデッキが登場していたが、プロツアーではカラーリングの垣根を越えて様々なデッキで採用された。ブラッド・ネルソンがランプデッキに採用してドロースペルを強化すれば、三原槙仁は赤白のPWコントロールに搭載して火力呪文をフル活用するなど、今大会の主役を張る一枚となった」(地方銀)

との指摘も聞かれ、多くのプロプレイヤーの「お墨付き」を得た結果、市場に買い安心感が広がった格好だ



『謎の石の儀式』も高騰

先週から300%を超える大幅な値上がりで、今週は600円前後となっている

「LSVを筆頭にチームChannelFireballの面々が持ち込んだ緑黒アリストクラッツのキーカードとして注目された。対戦相手を置き去りにする爆発的な展開を支え、このカードの持つポテンシャルをTOP8という結果を持って示した」(前出の大手証券)

という声も聞かれ、そのド派手な活躍ぶりもあり、買いが買いを呼ぶバブル的展開となっている



『ゲトの裏切り者、カリタス』も締まっている

先週から500円ほどの値上がりで、今週は3000円前後で推移している

「こちらは新しいアーキタイプの主役となるようなインパクトはなかったが、コントロールデッキの中核として存在感が増してきている。ジャンド、マルドゥ、エスパーと様々なカラーリングのデッキで採用され、大きな活躍を見せた」(前出の地方銀)

「前環境まではラリーデッキのアンチカードとしての側面ばかりが注目されがちだったが、環境的な追い風がなくとも採用に耐えるパワーカードであることが認知されつつある。今後も簡単には値を消さないだろう」(たくわ系証券関係者)


など、発売来から右肩上がりの堅調な値動きに好意的な見方が相次いだ




今後のスタン市場は、週末にイニストラードを覆う影のゲームデーを控え、さらにはGP東京も見据えたメタゲームの成熟が加速していくものと思われる

「プロツアーの結果を受けて環境は次のステージに進んだと言えるが、TOP8には多種多様なアーキタイプが名乗りを挙げており、まだまだ群雄割拠の状態。材料の出尽くし感もなく、しばらくは慌ただしい展開を引き継ぐだろう」(前出の大手証券)

との声も聞かれ、人気銘柄はまだまだ上値を追う余地を残しそうだ



(了)


今週のスタン市場は、ローテーションに伴うSOI環境到来の余波を引きずる形となり、大荒れの展開となった


先週末はSCGがコロンバスで行われた他、PPTQもPTホノルルを目指す第4シーズンに突入

福岡では『BABURUSU CS』が開催されるなど、国内外で新環境の試金石となる大きな大会が相次いで開催された


次第に環境初期の勝ち組と負け組がハッキリしつつある中で、市場もその結果に敏感に反応。SOIの銘柄を中心に先週から20%を超える値動きを見せた銘柄が多く見受けられ、混乱気味の波乱の展開となった



なんと言っても、『大天使、アヴァシン』の急伸が止まらない

先週から2000円以上の急騰。今週は6900円前後となり、現在もなお売り切れストップ高の状態が続いている

「先週末のSCGでも高い採用率を誇った。環境随一のカードパワーという前評判に違わぬことを結果として証明した。高値圏にもかかわらず、市場にも買い安心感が広がった」(大手銀)

「もはや「白いデッキなら入るカード」ではなく「このカードを入れるために白いデッキを使う」というところまできた感がある。一瞬で戦局をこちらに引き寄せる力は他に代えが利かない存在だ」(ネット証券)


という評価を確かなものにしているが、一方では

「さすがにこの値動きはヒステリックすぎる。スタン環境を定義する1枚であることに間違いはないが、5マナというマナコストを踏まえれば下環境での活躍には懐疑的。最近のバブル的高騰を見せた銘柄としては、ORIの『ヴリンの神童、ジェイス』やBFZの『ゼンディカーの同盟者、ギデオン』が挙げられるが、スタン限定であると仮定するならばアヴァシンもこれから辿る道はギデオンと同じ。需要過多は長くてもGP東京までだろう」(たくわ系証券関係者)

と、上値模索が続く高止まりの展開に警戒感を示す声も聞かれた



さらに、『衰滅』が小高い

発売から1年を迎えてじり安の展開を続けていたが、ここにきて反発。先週から300円ほどの値上がりで、現在は800円前後で推移している

「人間アグロの流行を受けて、そのアンチカードとして評価が見直された。前環境におけるラリー対策の『神聖なる月光』やランプ対策の『無限の抹消』に見られるように、この手の値動きはその後も底堅いケースが多い」(中堅証券)

「このカードにとっては、天敵だった『包囲サイ』が落ちたことも大きい。スイーパーとしての役割に以前ほどムラがなくなった」(地方銀)


との指摘も聞かれ、メインから採用されるデッキが増えていけば、まだまだ上値を追う余地もある



また、『炎呼び、チャンドラ』も好調

先週から700円ほど値を上げ、現在は3400円前後となっている

「こちらも衰滅と同様、全体除去としての役割がメタゲームに合っている。赤含みのコントロールデッキはもちろん、ランプ系のデッキも今や4枚採用が定番になりつつある」(前出の中堅証券)

との声もあり、決して前評判の高くなかったこのカードも、今ではOGWのトップ銘柄の地位を確固たるものにしている



『不屈の追跡者』も買われている

初動から続伸一途の展開が続いており、今週は900円前後。先週からは300円ほど値を上げた

「当初は地味な印象を持たれていたが、現環境のトップメタに位置づけられるバントカンパニーの中核を担うところまで評価が見直された。土地をプレイするという当たり前の行為がアドに直結するのは見た目以上に強く、一部では「カンパニーでめくれて1番嬉しいカード」とまで言わしめている」(前出のネット証券)

との声も聞かれ、こちらもまだまだ高値を嫌気するムードは見られない



反面、『無情な死者』が軟調

発売来から続安に歯止めがかからず、今週も400円安。現在は1000円前後となっている

「カードパワーうんぬんというより、メタゲームの中で使われるデッキが出てきていないことが大きい。流行中の白のデッキの多くは『石の宣告』のような追放除去を積んでおり、せっかくの復活能力が活きにくいのも向かい風と言える」(前出の大手銀)

との指摘も聞かれ、初動からは60%以上の下落となっている




今後のスタン市場は、いよいよ今週末に大イベントである『プロツアーイニストラードを覆う影』を控え、その結果に大きな注目が集まることになる

「トッププロによる新環境の解答が示される場だけに、プレイヤーの関心も非常に高い。『波使い』も『ケラル砦の修道院長』もプロツアーを境に急騰した。今回も市場への刺激となるサプライズを期待したい」(前出の大手証券)

ということで、いよいよSOI市場の一つの転換点を迎えることになりそうだ



(了)


今週のスタン市場は、新環境の到来を受けてプレイヤーの動きが活発化。大きな値動きの目立つ荒れた展開となった


8日についに『イニストラードを覆う影』が発売され、関連銘柄の本取引がスタート

さらに9日には、新環境直後の大きなイベントとして毎回注目されるSCGがボルチモアにて開催。活躍したカードに買い注文が殺到し、急騰する銘柄も見受けられた



その中でも、『大天使、アヴァシン』が好調だ

先物の時点からSOIの最高値をマークしていたが、今週はさらに1200円高。現在は4900円前後で推移している

「SCGでもありとあらゆるデッキで採用されていた。高止まりの初値を警戒する見方もあったが、前評判通りのポテンシャルを披露したことで市場にも安心感が広がった」(大手銀)

「特にバントカンパニーでの強さは群を抜いている。5マナを立てたままターンを返されると、『大天使、アヴァシン』『集合した中隊』『オジュタイの命令』の3種を警戒しなくてはならない。どれも全く挙動の違うカードなだけに、相手からすればこれほど不自由な選択もないだろう」(生保系シンクタンク)


など、市場からも好意的な見方が相次ぎ、一部からは

「これだけのカードパワーなら、5マナだろうが伝説だろうが4枚フル投入されやすい。これはBFZの時のギデオンと同じ流れになる。来月のGP東京が終わって需要に一服感が広がるまでは、まだまだいくらでも上値を追う展開になるだろう」(たくわ系証券関係者)

という強気な声まで聞かれた



また、『石の宣告』も続伸

今週は1500円前後となり、先週から700円高。2週前と比較すれば400%近い急伸となっている

「アヴァシンと同様で、こちらも「白いデッキならとりあえず入る」ような状態になっている。SCGでも高い採用率を見せたことで、買い支えの材料になった」(ネット銀)

との指摘もあり、多くの所で売り切れストップ高。供給が需要に間に合わっていない状況が続いている



新セットのSOI以外に目を移すと、『アクロスの英雄、キテオン』が一段高

先週から800円高。200%を超える大幅な値上がりで、今週は1400円前後となっている

「SCGでもTOP8に4人も送り込んだ人間デッキの主力クリーチャーとして一躍脚光を浴びた。伝説のクリーチャーであることさえ除けば、あとは1マナ2/1に除去耐性とPWへの変身能力を併せ持つという強力なスペック。ようやく環境的にこのカードに追い風が吹いてきたと言える」(中堅証券)

との声もあり、発売来から続いていたじり安の展開から一気に見直された格好だ



一方で、『アーリン・コード』が冴えない

今週は3100円前後で、先週から700円安の展開となった

「先ほどのキテオンとは対照的で、こちらはカードパワーの高さにもかかわらず環境の面では不遇。赤緑系のアーキタイプがあまり大きな活躍を見せておらず、反発の下地が整いにくい状況にある」(前出の中堅証券)

という指摘も聞かれ、ここまでは高い前評判を裏切る展開となっている




今後のスタン市場は、米国・バルセロナ・北京と世界各地で行われるGPのフォーマットこそリミテッドではあるものの、ローテーション直後特有の慌ただしい流れを引き継ぐものと思われる

「SCGで上位に入賞したデッキが大きな注目を集めているが、優勝したバントカンパニーなどは前環境から存在していたアーキタイプのアップデート。まだまだ新しいアーキタイプが出てきても不思議じゃない」(前出のネット銀)

との声も聞かれ、しばらくはSOIを中心に関連銘柄の乱高下が続きそうだ



(了)


今週のスタン市場は、『イニストラードを覆う影』の先物市場が賑わい、値動きの目立つ展開となった


先週末は全世界で『イニストラードを覆う影』のプレリリースが行われ、多くのプレイヤーが参加

また、新環境の到来を控え、それを見据えた動きも活発化。SOIの先物市場においては大きな値動きが目立つ荒れ模様の流れとなった



とりわけ際立った動きを見せたのが『ウェストヴェイルの修道院』

今週は2100円前後。先週から400%を超える急伸となった

「豪快な変身能力ばかりが注目されがちだが、アンタップインの土地であることが改めて見直された。強力なフィニッシャーに成り得るカードをマナベースの一部としてデッキに組み込めるのは大きい」(大手銀)

「先日、友人とテストプレイした時にエルドラアグロに投入したが、変身する機会は意外と少なくない。当初は単なる無色土地の延長と捉えていたが、想像以上にインパクトのあるカードだった」(たくわ系証券関係者)


など、市場からも好意的な見方が相次いだ

また、国内外のプロプレイヤーからも高く評価する声が聞かれ、それがプレイヤーの買いを煽った格好だ



『石の宣告』も大幅高

今週は800円前後となり、こちらも先週から倍増の展開となった

「アドバンテージを失うことが嫌気されていたが、それ以上に2マナでどんな生物にも触れる強さが好感された。『残忍な切断』を筆頭に使い勝手のいい除去の多くがスタン落ちするため、その後釜として期待されている向きもある」(大手証券)

「メタの話をするのは早計ではあるが、人間や吸血鬼の種族シナジーを軸とするアグロデッキの台頭が予想されており、それらに強そうなのも追い風。オーメンダールをフィニッシャーに据えたトークンデッキが流行れば、そのトークンを一掃する役割も担える」(ネット銀)


などの指摘も聞かれ、一部では売り切れストップ高のところもあり、注目を集めている



『死の宿敵、ソリン』も小高い

先週から500円ほど値を上げ、今週は2000円前後となっている

「6マナというマナコストから悲観的な見方が多かったが、ここにきて見直され始めた。一度に複数の脅威に対処することは出来ないものの、相手のPWに対して強い。ドローをしながら相手のライフを削っていくのもフィニッシャーとして優秀」(地方銀)

「先述の『石の宣告』もそうだが『苦渋の破棄』や『闇の掌握』など、白黒のカラーリングに優秀な除去が集中している。白黒の低速デッキがメタの一角を形成するという見方は根強い」(中堅証券)


という声も聞かれ、値の上げ幅でいけばSOIの4種のPW銘柄の中でトップとなっている



市場の既存銘柄の中では、『徴税の大天使』が買われている

今週は900円前後となり、先週から400円近く値を上げた

「これまではフェッチランドとバトルランドの組み合わせによる超多色環境だったゆえに、トリプルシンボルのマナコストが大きなマイナス材料だった。新環境になれば4マナ3/5飛行に強力なメリットを併せ持つカードパワーが素直に評価されるのは自然な流れだ」(前出のネット銀)

「SOIの『永遠の見守り』とのシナジーに期待する声も大きい。攻守に渡って相手の戦闘に制限をかけることが出来る」(前出の大手証券)


など、こちらも新環境を見据えて需要が伸びた格好だ




今後のスタン市場は、いよいよ8日にSOIが発売。新環境を迎える

「今回のローテーションは落ちるカードも入るカードも強力なものが多いため、環境の変化もかなり大きなものになる。月末にはプロツアーも控えており、市場の関心も高い」(前出の大手銀)

ということで、メタゲームが固まるまでは荒れ模様の展開が続きそうだ



(了)


今週のスタン市場は、既存銘柄が引き続き軟調な値動きに終始する中、『イニストラードを覆う影』の先物取引がスタートし、賑わう展開となった


先週末は、特に大きなイベントもなく、現環境は最終盤を迎えている

「ローテーションを間近に控え、プレイヤーの多くはすでに手仕舞い気味」(大手銀)という見方が強く、市場へ刺激となるような材料に欠いており、模様眺めの状態が続いた


一方で、来月8日に発売を控えた『イニストラードを覆う影』のフルスポイラーが公開され、早いところでは先物取引がスタート

スタンダードにおいて初めて迎える春のローテーションを前に市場からの注目度も高く、取引開始から活発な取引が相次いだ



先物市場において最高値をつけたのは『大天使、アヴァシン』

3700円前後の初値をつけ、現状ではSOIのトップ銘柄の座を射止めている

「有名プレイヤーの多くも「強い」と口を揃える。5マナ4/4飛行警戒瞬速のボディに自軍全体に破壊不能を与える能力、さらには変身までありとなると、やり過ぎな感がある」(ネット証券)

との声も聞かれ、前評判に違わぬ高止まりの値動きとなっている



『アーリン・コード』も高値圏からの発進だ

初値は3500円前後となり、SOIに収録される4枚のPWの中では一番の高値となった

「盤面への干渉からフィニッシャーまで、全てを兼ねるパワフルな能力。変身こそ必要なものの、5つもの能力を状況に応じて使い分けることが出来る器用さも好感されている」(地方銀)

との声もあり、一時はアヴァシンを超えるシーンも見られた


その他のPW銘柄も、『先駆ける者、ナヒリ』が2000円前後、『秘密の解明者、ジェイス』が1600円前後、『死の宿敵、ソリン』が1500円前後と、いずれも好調なスタートを切っている



また、『戦争に向かう者、オリヴィア』も小高い

2000円前後の初値をつけ、買いを集めている

「単体での強さもさることながら、赤黒のカラーリングにおいては優秀なマッドネス呪文が多数収録されたことも追い風となっている。後続に速攻を付与しながら『癇しゃく』を唱えるなんて動きは強烈だ」(中堅証券)

との指摘も聞かれ、赤黒アグロのような新しいアーキタイプのリストが固まってくれば、さらに上値を追う余地もある



既存銘柄に目を移すと、『絶え間ない飢餓、ウラモグ』の値下がりに歯止めがかからない

今週も500円を超える続落で、1900円前後。ついに2000円の大台を割り込んだ

「ランプ系のアーキタイプそのものは次環境でも活躍が見込まれている。だが、最近のランプデッキの多くは赤や緑をベースに『龍王アタルカ』や『炎呼び、チャンドラ』を採用するケースが増えてきている。『無限の抹消』の被害を最小限に抑える狙いもあり、ウラモグを4枚フル投入されることがなくなってきた」(前出のネット証券)

との指摘もあり、採用枚数の減少が需要の冷え込みにつながった格好だ




今後のスタン市場は、いよいよ現環境がラストを迎える一方で、新環境に向けた取引が本格化していく

「KTKは強力生物からマナ基盤まで環境に与える影響が大きかった。それが落ちるとなれば環境は激変する。SOIのみならず既存銘柄の中からでも、今は見向きもされていないカードが頭角を現す可能性は否めない」(前出の大手銀)

との声も聞かれ、ローテーション後を見据えた仕掛け的な買いには注意が必要だろう



(了)


今週のスタン市場は、現環境への手仕舞い感から取引数が減少。小幅な値動きに終始した


先週末は、国内ではBMOとBMI、国外ではGPパリが開催

GPパリには日本人プロプレイヤーの参加もあり、強豪プレイヤーがしのぎを削る見所の多い大会ではあったが、「いかにも環境末期といった感じ。勝ち残ったプレイヤーのリストを眺めても細部にこそ工夫が見られるが、どれも既存のアーキタイプ。メタゲームの大きな動きは期待しにくい」(大手証券)と、市場への影響は限定的と見られる


『イニストラードを覆う影』の発売が4月8日に迫っており、「もう来月になればプレリリース。大きなイベントも一段落し、すでに市場の関心は次環境に移っている」(地方銀)との声も聞かれ、多くのプレイヤーは模様眺めの状態と言えそうだ



そんな中でも、先物買いの動きは続いている

『マラキールの解放者、ドラーナ』が急伸

先週から600円近いの値上がりで、今週は1500円前後の値をつけた

「SOIで吸血鬼シナジーのカードが多く発表されたことが好感されている。環境的にもデッキの2色化が進めばダブルシンボルのマナコストの捻出もやりやすくなるし、天敵だった『カマキリの乗り手』が去るのも大きい」(大手銀)

といった声も聞かれ、発売以来じり安基調だった展開から急反発した格好だ



『大草原の川』をはじめとするバトラン関連銘柄も全体的に堅調

5種全ての銘柄が50円以上の値を上げた

「フェッチランドが落ちた後は、簡単にサーチできる手段を失う。これまでは1枚採用していればよかったリストでも、複数枚採用さぜるを得なくなる」(大手銀)

「SOIで発表された新2色ランドのカードパワーが市場予想を下回ったとの見方が強い。今後は、環境のバトランへの依存が進むだろう」(ネット銀)


という見方もあり、注目を集めている



一方で、『絶え間ない飢餓、ウラモグ』が下げている

先週から400円安で、今週は2400円前後となった

「現環境においても対策が進み結果を出しづらくなってきているが、次環境では赤黒系のデッキを中心に高速デッキの登場も期待されており、エルドラージランプにとっては逆風と言える」(生保系シンクタンク)

との指摘もあり、厳しい値動きとなった




今後のスタン市場は、いよいよ現環境最終盤を迎え、SOIの発売までは模様眺めの軟調な展開が続くものと思われる

「まだフルスポイラーは出揃っていないが、PWなどの主要銘柄は大方発表済み。もはや現銘柄の「駆け込み需要」を刺激するようなサプライズは期待しにくい」(前出のネット銀)

との声も聞かれ、しばらくは環境末期の閉塞感を引きずりながらの展開になりそうだ



(了)



今週のスタン市場は、『イニストラードを覆う影』の発売を来月に控え、先物買いを中心に活発な値動きとなった


先週末は、国内においてPWCCや第6期スタン神挑戦者決定戦などが行われた

「グリクシスコントロールなど、低速デッキの活躍が目立った。環境にミッドレンジが溢れていく中、それを見越した動きが強豪プレイヤーから示された形だ」(大手証券)

「どちらの大会においてもTOP8にアブザンアグロが残らなかったのは驚きだ。環境末期にして、まだまだメタゲームは成熟途中と言える」(中堅証券)


など、市場の注目度も高かった


また、一部では早くも新環境を見据えた動きも見え始め、既存銘柄の物色が続いた



まず、『ヴリンの神童、ジェイス』が急伸だ

スタン市場のトップ銘柄を長らく堅持しているが、今週はさらに一段高。1000円以上値を上げ、現在は11500円前後で推移している

「カードパワーの高さはもはや説明不要だが、SOIでマッドネスが収録されることが決まったことがさらに買いを呼んでいる。ルーター能力で手札を入れ替えながらマッドネスで呪文を唱える動きが実現すれば強烈だ」(大手銀)

との声も聞かれ、発売来の最高値を更新している



一方で、『コラガンの命令』は冴えない

先週から400円近く値を下げ、今週は2800円前後となった

「市川ユウキプロも指摘した通り、このカードの価値は2点の火力を当てる生物がいるかどうかに左右されやすい。環境に『反射魔導士』や『森の代言者』のようなタフネス3の生物が増えてくると、相対的に弱くなってしまいがち」(地方銀)

「次環境でマッドネスが帰ってくるということで、ディスカードのモードの強さも担保されにくくなってきている」(生保系シンクタンク)


など、こちらはジェイスとは対照的に、マッドネスの導入が売りの材料になってしまった格好だ



先物買いの中では、『目覚めし処刑者』の値上がりが文字通り目覚ましい

今週は550円前後。先週から400%を超える大幅高となった

「これまでは、いいとこ青黒コントロールのサイドボードに1枚採用される程度だったが、SOI後のゾンビの種族シナジーが注目されている」(前出の大手銀)ことが、プレイヤーの買い支えの材料となった

しかし、「『戦乱のゼンディカー』の発売前にも『書かれざるものの視認』が急伸したが、その後は反落した。値動きに敏感な一部のプレイヤーによる仕掛け的な買いの側面が強く、中身が伴うものではない。バブル的な値動きで上値を追うのはリスクが伴う」(たくわ系証券関係者)

という指摘も聞かれた



反面、『現実を砕くもの』は軟調

先週から250円近く値を下げ、現在は650円前後となっている

「環境に『はじける破滅』が多く見受けられることが値の重しとなっているが、「先物買い」という点ではむしろこちらを推したい。『はじける破滅』さえローテ落ちしてしまえば、このカードも見直される。押し目買いの時だ」(前出のたくわ系証券関係者)

という声も聞かれた




今後のスタン市場は、『イニストラードを覆う影』の公式プレビューがいよいよ本格化

それに加え、国内ではBMIとBMO、海外ではGPパリという大型イベントが控えている

「今回は大規模なリークもなく、SOIの目玉銘柄も未発表の状況。サプライズ的なニュースがあれば、市場の刺激になり得る」(前出の中堅証券)

との声も聞かれ、引き続き注目を集めそうだ



(了)


今週のスタン市場は、材料不足からか大きな動きはなく、穏やかな値動きに終始した


先週末は、メルボルン、ボローニャ、デトロイトと3カ所でグランプリが開催されたが、フォーマットはいずれもモダン

スタン市場にとっては材料にならず、「特に大きなニュースもなく、模様眺めの状態」(大手証券)が続いた

先週から50円以上の値動きを見せた銘柄は全体の10%にも満たず、大人しい展開となっている



そんな中で、大きく値を上げているのが『炎呼び、チャンドラ』

先週から400円以上の続伸。ついに2000円の大台に乗せた

「バントカンパニーやアタルカトークンのように、横に展開するデッキが増えてきたことが影響している。マルドゥグリーンやダークジェスカイのような除去コンは横並びの展開を苦手としていたが、このカードによってメインから無理なく対処出来るようになった」(地方銀)

との指摘もあり、カードそのものの強さが見直されただけではなく、環境的な側面からも追い風のようだ



また、『ドロモカの命令』も強含み

先週から150円近い値上がりとなり、現在は700円前後で推移している

「これまでもアブサンアグロを支える優良除去として認知されていたが、最近ではバントカンパニーにも複数枚採用されている」(生保系シンクタンク)

「エスパードラゴンのようなコントロールデッキが減少傾向にあるのも好感されている。今のスタンダードは生物同士の戦闘になることが多く、このカードの格闘やパンプのモードが活きやすい」(大手銀)


などの声が聞かれ、買いを集めている



『龍王オジュタイ』も反発している

ここのところ続安の展開が続いていたが、今週は300円ほどの値上がり。2300円前後となっている

「こちらは現環境の動向を受けてというよりは、どちらかと言えば先物買い的な意味合いが強い。このカードにとって値の重しになっている『はじける破滅』がローテーションで落ちれば、再びかつての輝きを取り戻す可能性が高い」(前出の大手証券)

との声もあり、カードパワーの高さはすでに市場の折り紙付きなだけに、環境的な下地さえ整えば、まだまだ上値を試す余地はありそうだ



一方で、『難題の予見者』が冴えない

今週は1800円前後となり、先週から400円近く値を下げている

「エルドラージデッキが大流行中のモダン環境はもちろん、スタンにおいてもエルドラージビートダウンが台頭の兆しを見せている。正直なところ、今回の値動きは不可解だ」(中堅証券)

と、市場からは戸惑いの声も上がっていた



『大いなる歪み、コジレック』も軟調

先週から200円ほど値下がりし、今週は700円前後の値をつけた

「OGW発売直後はランプデッキでの採用が確実視されていたが、蓋を開けてみればその枠には『世界を壊すもの』や『炎呼び、チャンドラ』がおさまっている。採用されているリストでもサイドボードに1枚程度で、大きな需要にはつながりにくい」(前出の大手銀)

(『絶え間ない飢餓、ウラモグ』はまったく評価していなかったのに、『大いなる歪み、コジレック』はバケモンと評していた(http://mtg1919takuwa.diarynote.jp/201601092306329831/)ことについて)
「只今、当社への取材はお断りさせていただいております」(たくわ系証券広報)


など、前評判を裏切る展開となっている




今後のスタン市場は、大きなイベントこそないものの、4月に発売を控える『イニストラードを覆う影』のプレビューが材料となる

「初めて迎える春のローテーションを前に、プレイヤーからの注目も高い。プレビューの内容次第では、今週の『龍王オジュタイ』のように、次環境を見据えた先物買いの動きが加速する」(前出の中堅証券)

との声も聞かれ、新環境の動向も睨んだ展開となりそうだ



(了)




今週のスタン市場は、全体的に下げ基調の軟調な展開に終始しつつも、一部銘柄が買いを集める方向感の定まらない展開となった



先週末は、米国にてGPヒューストンが開催

白緑鱗デッキがTOP8に2人を送り込む鮮烈な活躍を見せて注目を集めた

「決して目新しいアーキタイプではないが、まさかここまで勝つとは考えられていなかった。市場予想を大きく上回る結果だけに、プレイヤーに与えたインパクトは大きかった」(大手証券)というような声も聞かれ、市場の一部銘柄にも影響を与えている



まず、『ゼンディカーの代弁者、ニッサ』が上伸だ

OGWリリース以来、下値を試す展開が続いていたが、今週は反発

先週から300円近く値を上げ、1300円前後となった

「GPヒューストンで活躍した白緑鱗デッキを筆頭に、アタルカレッドにもメインから採用されるなど、評価が大きく見直され始めている」(前出の大手証券)

「3マナという軽さもあり、積まれるなら4枚フル投入されやすい。初値から60%以上も値を下げているだけに、市場には値ごろ感も広がっている」(地方銀)
など、好意的な声が相次いだ



また、OGWのもう1枚のPWである『炎呼び、チャンドラ』も好調だ

今週は1600円前後となり、先週から300円近い値上がり。発売来の最高値を更新した

「GPヒューストンのグリーンマルドゥに採用されているが、渡辺雄也プロがダークジェスカイにもメインから投入して「新たなるエルズペス」と評するなど、赤絡みの中速デッキのフィニッシャーとして確固たる地位を築きつつある」(中堅証券)

「先日のRPTQで松本友樹プロが持ち込んだグリクシスコントロールではメインから3枚も採用。これまではピン挿しのリストがほとんどだっただけに大きな注目を集めた」(大手銀)という指摘も聞かれ、複数採用するような動きが広がれば、まだまだ上値を追いかける展開も考えられる



スタン市場トップ銘柄の『ヴリンの神童、ジェイス』も堅調

先週から400円近く値を上げ、10000円の大台でせめぎ合う展開となっている

「カードパワーの高さはすでに織り込み済みだが、最近ではバントカラーの中隊デッキにも採用され始めた。インスタントタイミングで場に出し、除去される前に変身する動きはやはり強烈」(ネット銀)との声もあり、登場から半年を過ぎた現在もなお底堅い



一方で、『ケラル砦の修道院長』が弱含み

今週は400円近く値を下げて、1000円の大台を割り込むシーンも見られた

「アタルカレッドを支える主要銘柄であることに変化はない。ただ、2/3のサイズに警戒を併せ持つ『森の代言者』が環境に蔓延っていたり、これまでお客様だったランプデッキが『コジレックの帰還』を手に入れたりと、赤単系のデッキは環境的に逆風と言える」(前出の大手銀)という声も聞かれた



『搭載歩行機械』も続落

今週は1200円前後となり、先週から300円近く値を消した




今後のスタン市場は、来月中旬に控えるBMOとBMIを睨みながら、全国で行われるPPTQなどに引き続き注目が集まる

「新環境後にはGP東京という大イベントも控えており、そのトライアルが全国で行われている。ローテーションが約一ヶ月後に迫ってはいるが、環境末期に見られる閉塞感は比較的薄く、プレイヤー間のスタンへのムードは鈍っていない」(前出の地方銀)という声も聞かれ、今週の白緑鱗デッキのようなサプライズもあれば、活発な値動きも期待できそうだ




(了)




今週のスタン市場は、OGW発売後の買いムードが一巡し、軟調な値動きとなった



先週末は、東京と大阪の2カ所で行われたRPTQをはじめ、PPTQなどプロツアーへの参加権をめぐる大会が各地で行われた

シルバーレベルプロの参加も見られ、現環境への決定的な解答が示されるか注目されたが、「使用されたアーキタイプはまちまち。突き抜けた「勝ち組」が存在せず、メタゲームは混沌としている」(大手銀)と、反応はまちまちだ


そんな中、新環境以降ここのところ賑わっていた需要に一服

OGW銘柄も値動きが落ち着き始め、全体的にじり安の軟調な展開となった



スタン市場の中で、下げが目立つのが『搭載歩行機械』

「環境の中に天敵が増えすぎてきている。ラリー対策に使われるアナフェンザやカリタスの追放効果に弱い上、ラリー側が使う反射魔導士にも溜めたカウンターを台無しにされる」(中堅証券)といった指摘が聞かれ、今週は1500円前後。先週から500円近く値を下げた



『龍王オジュタイ』も下げに歯止めがかからない

先週から200円近く続落。今週は2000円台を割り込むシーンも見られた

「『はじける破滅』が使われることが増えたことは先週の記事(http://mtg1919takuwa.diarynote.jp/201602152156175349/)でも触れた。RPTQで松本友樹プロが使ったように、環境のコントロールデッキは青白黒のエスパーカラーから青黒赤のグリクシスカラーに移りつつある」(大手証券)との指摘も聞かれ、環境を席巻した名フィニッシャーにも陰りが見え始めている



『ゼンディカーの同盟者、ギデオン』も冴えない

今週は3000円前後となり、先週から500円近く値を消した

「プロツアーBFZ後のバブル的高騰がようやく収束し、リリース直後の初値に戻っただけ」(ネット証券)との指摘も聞かれたが

「環境から消えてしまったわけではなく、アブザンアグロを中心に幅広いアーキタイプで採用されている。4積みされるカードでもあるし、まだスタンでの息も長い。プレイヤーの間で値ごろ感が広がれば、反発に転じる下地は整いつつある」(前出の大手銀)とする見方もある



最新セットのOGWからは、『コジレックの帰還』が一段安だ

今週は1700円前後となり、先週から300円近い値下がり。OGW発売直後につけた2500円前後の初値からは7割くらいの水準となっている

「赤絡みのデッキのサイドボードにも結局は光輝の炎が収まってる。そりゃインスタントであることよりタフネス3に触れるほうが偉いもんね。もちろんこの記事(http://mtg1919takuwa.diarynote.jp/201601092306329831/)でも10位にすら入れなかったし、結局はランプ専用のカードだったってことよ(ドヤァ)」(たくわ系証券関係者)など、厳しい指摘も聞かれた




今後のスタン市場は、目ぼしい大きなイベントもなく、しばらくは今週の軟調な値動きを引き継ぐものと思われる

「材料不足が深刻で、市場には模様眺めのムードが漂っている。競技イベントへの出場に積極的ではない一部のカジュアルプレイヤーの間では、いち早く現環境から手仕舞いする動きも出てきている」(前出のネット証券)との声も聞かれ、市場がこの飽和感を打破出来るかどうかが見所になりそうだ




(了)




今週のスタン市場は、OGW発売から一ヶ月が経過し、関連銘柄の値が固まり始めて、乱高下に一服。一方で個別銘柄が物色される展開となった



先週末は各地の店舗にてゲートウォッチの誓いのゲームデーが開催

「ゲームデーの結果が出揃ったが、マルドゥ、アブザン、ラリー、ランプ、ジェスカイなど様々なアーキタイプが活躍。群雄割拠の状態はメタゲームとしては健全と言えるが、市場としては方向感が定まりにくい要因にもなっている」(大手証券)との指摘も聞かれ、プレイヤーも現環境への解答を模索中といった格好だ


また、マジックオンラインにおいてはMOCSが行われ、日本からも渡辺雄也選手が出場

「名だたる強豪プレイヤーが集う大会ではあったが、オンラインの開催だったこともあり、競技プレイヤー以外には注目されにくく、大きな材料にはならなかった」(地方銀)という声も聞かれ、現在のところ市場への影響は限定的と言えそうだ



そんな中でも、個別銘柄の物色は見受けられ、注目を集めている

まず、『コラガンの命令』が好調

先週から400円以上の値上がりで、2800円前後の値をつけた

「グリーンマルドゥを中心に、マルドゥデッキの中核カードとして再び注目を集めている。モダンでさえ採用されるほどのカードパワーはすでにプレイヤーの間でも織り込み済みだが、『ゴブリンの闇住まい』との相乗効果が期待され、スタンダードでも見かける機会が大幅に増えた」(大手銀)との指摘も聞かれ、強気な取引が続いている



また、『神聖なる月光』も急伸だ

今週は300円前後で推移しており、先週から100%を超える大幅な値上がりとなった

「ラリーデッキの躍進を受け、サイドボードに複数採用するデッキが相次いでいる。アナフェンザやカリタスだけではラリー側も反射魔導士などで対策しやすく、このカードの重要性が増してきている」(前出の大手銀)との声も聞かれ、需要の高まりが値を押し上げている形だ



『集中した中隊』も小高い

今週は1900円前後となり、先週から300円ほど値をあげた

「ラリーデッキでの採用はもちろん、MOCSでは反射魔導士などを主役に据えたバントカラーのカンパニーデッキが活躍。買い支えの材料となった」(前出の大手証券)という声が聞かれ、まだ上値を試す余地もある



長らくスタン市場のトップ銘柄に君臨する『ヴリンの神童、ジェイス』も今週は1ヶ月ぶりに大幅反発

先週から500円以上の値上がりで、今週は9400円前後。所によっては一時10000円の大台を回復するシーンも見られた



一方で、『龍王オジュタイ』は下げがキツイ

今週は2200円前後で、先週から500円近く値を消した

「マルドゥやダークジェスカイなどの流行りのデッキが、こぞって『はじける破滅』をフル投入している。呪禁を持つこのカードにとっては逆風としか言いようがない」(ネット銀)ということで、環境最強のフィニッシャーと言われたこの銘柄にも、厳しい声が相次いだ



また、フェッチランド関連銘柄が軟調だ

5種全ての銘柄が下落し、それぞれ200〜300円ほど値下がりした

フェッチランドについては一般的に「優良資産」と言われ、「環境を問わず使われるカードであり、しかも土地。小幅な値動きこそあれど、売りが売りを呼ぶ流れは考えにくい」(中堅証券)という楽観的な見方も根強い

しかし、「テーロスブロックの『思考囲い』も環境を選ばぬパワーカードだが、じり安の展開が続いている。下環境でも使われる銘柄は底堅いなんていう「安全神話」は既に揺らぎ始めている」(ネット証券)と、警戒感を示す声も聞かれた




今後のスタン市場は、21日に東京と大阪にてRPTQが開催。全国のPPTQも活発化し、それらの結果に注目が集まることになる

「まだまだメタゲームは成熟途中。プレイヤーの多くは使うデッキを決めあぐね、ポジションを探っているところではないか」(前出の大手証券)との声も聞かれ、方向感に欠ける難しい展開になりそうだ




(了)




今週のスタン市場は、OGW発売以来続く荒れ模様の展開を引き継ぐ形となり、慌ただしい値動きとなった



先週末にビックイベントであるプロツアーゲートウォッチの誓いが行われ、トップ8にエルドラージデッキが6人も入賞する大活躍

採用されているカードの中にはスタン市場の銘柄も数多く含まれており、関連銘柄の動向が注目されたが、『スタン市場への影響は限定的。戦乱のゼンディカーは供給量も多く、市場も神経質な反応には至らなかった』(大手証券)という見方が強い

『果てしなきもの』『エルドラージのミミック』『現実を砕くもの』などがフル採用されるリストが目立ったが、値上がり幅は大きいところでも100円程度。現状では大きく買いを集めているとは言い難い



スタン市場に話を戻すと、急伸が止まらないのが『ゲトの裏切り者、カリタス』

今週は2200円前後。先週から1000円近い値上がりとなり、2週連続で100%を超える続伸だ

「やはり先祖の結集デッキが環境で存在感を強めているのが大きい。その対抗手段がメインボードから無理なく採用できるという点だけでも、このカードには価値がある」(地方銀)との声も聞かれ、その勢いはOGWのトップ銘柄を伺うところまで来ている

だがその一方で、「4マナの伝説のクリーチャーということを考えれば、4枚積まれるカードではない。ハッキリ言って今の買いはバブル気味で、メタの変動ひとつであっさり弾ける可能性も否めない」(ネット証券)との指摘もあり、プレイヤーの過熱気味な動きに警戒感を示す見方も聞かれた



『炎呼び、チャンドラ』も好調だ

今週は1500円前後となり、先週から500円近く値を上げている

「6マナという重さから採用枚数こそ少ないものの、ジェスカイやマルドゥなど、赤が絡む中速デッキに居場所を見つけている。盤面が空の状態で着地した時の強さはギデオン以上で、評価が見直され始めた」(大手銀)との声も聞かれた



一方で、もう1枚のPWである『ゼンディカーの代弁者、ニッサ』は下げに歯止めがかからない

今週は1000円前後で、先週から600円近い値下がり。初動からは60%を超える下落だ

「値ごろ感が出てきてはいるが、プレイヤーの反応は冷ややか。緑の3マナはパワーカードが多く、死霧の猛禽でさえ見かけなくなった今ではこのカードに居場所はない」(前出のネット証券)

「採用されているリストを見かけることすら稀で、上値が重い。市場からは「ナーセットショックの再来」と囁かれている」(中堅証券)
など、厳しい声が聞かれた


また、『ニッサの誓い』も軟調だ

今週は400円前後となり、ワンコイン圏から後退。先週からは200円の値下がりとなった

「緑絡みの中速デッキが、エルドラージランプに吸収されてしまっている感がある。このカードにとっては環境的に逆風と言える」(前出の大手銀)

「この記事(http://mtg1919takuwa.diarynote.jp/201601092306329831/)に関するコメントは差し控えたい」(たくわ系証券関係者)
など、市場からは戸惑いの声もあがっていた




今後のスタン市場は、プロツアーの終了を受け、PPTQをはじめとするスタンシーズンが本格化。活気づく展開ななると思われる

「21日にはRPTQも控えており、スタンダードに対する注目が高まる。プロツアーに力を入れていた有名プレイヤーもスタンの研究を進めていくことで、メタゲームの成熟が一気に進むだろう」(前出の大手証券)との声も聞かれ、いよいよOGW市場の真価が問われる展開となりそうだ




(了)





今週のスタン市場は、『ゲートウォッチの誓い』発売による新環境の到来の余波が続き、荒れ模様の展開となった



最新セットのOGWから、特に買いを集めているのが『ゲトの裏切り者、カリタス』

今週は1300円前後の値をつけ、発売初週から120%近い急騰となった

「4マナ4/4プラスαと単体である程度のカードパワーが保証されており、しかも単色。市場からは手堅い銘柄として認識され始めている」(大手銀)

「先日のSCGでも優勝をおさめるなど、現在はラリー系のデッキが快進撃を続けており、追放効果のあるカリタスは「アンチラリー」の役割も担っている。環境的な追い風もプレイヤー心理を強気にしやすい」(中堅証券)
との声も聞かれ、まだまだ上値を探る展開もありえそうだ



『森の代言者』も上伸

今週は600円前後で推移しており、売り切れストップ高のシーンも見られた

「2マナという軽いカードであり、こちらも2/3警戒で単体でのカードパワーが保証されている。軽いカードはデッキに4積みされやすく、需要も高まりやすい」(大手証券)との指摘も聞かれ、初動からは300%を超えた今もなお上値を試す展開が続いている



OGW以外の銘柄では、『ピア・ナラーとキアン・ナラー』も高騰気味だ

今週はワンコイン圏の500円を突破。先週からは200円近い値上がりとなっている

「マルドゥカラーのデッキが復権気味であることが買いの材料となっている。1枚で強いカードでもあるし、変位エルドラージとのシナジーに注目したデッキも登場している」(ネット銀)という声も聞かれた



一方、下げがキツイのが『ゼンディカーの代弁者、ニッサ』

今週は1700円前後となり、先週から500円を超える値下がりとなった

「カードパワーそのものに疑問符がつき始めている。環境的な向かい風による一時的な値下がりとも言い難く、反発材料に乏しい」(前出の中堅証券)

「ほらね?(http://mtg1919takuwa.diarynote.jp/201601092306329831/)」(たくわ系証券関係者)
など、初動から3割近く値を下げた今も、市場からは割高感が拭いきれない指摘が相次いだ




今後のスタン市場は、OGW環境の慌ただしい流れが続くものと予想される

「今環境はプロツアーのフォーマットがモダンであることも相まって、スタン環境の成熟のスピードが例年よりゆったりとしている。プレイヤーの多くは材料不足気味で、SCGなどの大会結果一つをきっかけに大きく左右されやすい下地が整いつつある」(前出の大手証券)との指摘もあり、今後も賑やかな展開がしばらく続きそうだ




(了)




今週のスタン市場は、『ゲートウォッチの誓い』が発売されたことを受け、活発な値動きを見せる銘柄が相次いだ



22日、ついに『ゲートウォッチの誓い』が発売され、関連銘柄の取引がスタート

「発売直後お決まりの落ち着かない展開」(ネット銀)となり、トップ銘柄も激しく入れ替わる荒れ模様となった

『コジレックの帰還』が2500円前後、『ゼンティカーの代弁者、ニッサ』が2200円前後と、それぞれ高値をつけたものの、予約時の初値から比べるとやや軟調な展開


それに取って代わるように買いを集めたのが『難題の予見者』だろう

現在は2400円前後で取引されており、トップ銘柄の座を伺う格好だ

「環境最初のSCGで4枚フル投入されたエルドラージランプが結果を残したことが好感されている。材料不足気味な発売直後において、SCGの結果は値動きに直結しやすい」(大手証券)との指摘も聞かれ、現在は売り切れストップ高のシーンも見られた



それに伴って、エルドラージランプ関連銘柄が強含み。好調な展開だ

中でも『絶え間ない飢餓、ウラモグ』が小高い。3000円前後で推移しており、数週間前と比較すると1000円近い上伸となった



その他、『森の代言者』『永代巡礼者、アイリ』が揃って300円前後と、予約時の初値からほぼ倍増。こちらもSCGで採用されたリストが上位に入賞しており、「プレイヤーの心理を後押しした」(前出のネット銀)格好だ



一方で、長くスタン市場のトップ銘柄の座に君臨する『ヴリンの神童、ジェイス』は8900円前後となり、9000円を割り込んだ

「バブル的な買いが収束してきている。競技プレイヤーの多くはすでに4枚揃えてしまっている場合も多く、需要に一服感が広がっている」(地方銀)との声も聞かれ、軟調な展開を警戒する見方が広がっている




今後のスタン市場は、週末にGP名古屋という大イベントを控え、今週の賑わった展開を引き継ぐものと思われる

「GP本戦のフォーマットこそリミテッドではあるが、サイドイベント等の結果は市場にも大きな影響を与えるだろう」(前出の大手証券)

「新セット発売直後はメタゲームも成熟していない。様々なカードにチャンスがあるだけに、きっかけ一つで敏感な動きになりやすい。「第二のジェイス」や「第二のギデオン」を探す動きも見られる」(大手銀)
という声も聞かれ、活気を帯びた展開が続きそうだ




(了)




今週のスタン市場は、『ゲートウォッチの誓い』の先物取引が本格化し、久しぶりに賑わう展開となった


先日、いよいよ『ゲートウォッチの誓い』の全カードが公開され、早いところでは予約による先物取引が始まっている



初値で最高値をつけたのは『コジレックの帰還』

2800円前後の値をつけ、一部では売り切れによるストップ高になるシーンも見られるなど、強気な展開が続いている

「シンプルな効果だけに、いい意味で手堅い銘柄。インスタントタイミングによる全除去ということで、ランプデッキのみならず幅広いアーキタイプで使われることが見込まれやすい」(大手証券)

「無色であることからプロテクションなどに影響されない。下環境でも見かけることになるではないか」(ネット銀)
など、市場からも楽観的な声が相次いだ


だが、一方では「4枚積まれるタイプのカードではない。初値は話題性に引っ張られて過熱気味な印象。供給が落ち着く頃には初値を超える展開にはなりにくい」(中堅証券)と、高水準の初値に警戒感を示す声も聞かれた



次点で高値となったのは『ゼンティカーの代弁者、ニッサ』

こちらも2500円前後の値をつけ、OGWのトップレアの座を争っている格好だ

「3マナのPWというのはそれだけである意味ブランド。構築実績のあるものばかりであることから、このニッサにも期待感が広がっている」(大手銀)との見方から、しばらくは底堅い展開が続きそうだ



もう1枚のPWである『炎呼び、チャンドラ』は1000円前後。ニッサと比べるとやや寂しい初値をつけた

「やはり6マナという重さが嫌気されている。プレイヤーもPWを見抜く目が肥えてきており、もはや「ご祝儀相場」も期待しにくい」(前出の中堅証券)という厳しい声も聞かれた



その他の注目銘柄では、『難題の予見者』『大いなる歪み、コジレック』がそれぞれ1800円前後。『ニッサの誓い』が1000円前後の初値をつけている




今後のスタン市場は、いよいよいOGWが発売し、新環境を迎える

「今回のプロツアーはフォーマットがモダンであるため、スタン市場の出足はやや鈍いだろうが、SCGなどの結果が材料として出揃えば一気に展開が加速するだろう」(前出の大手銀)との声も聞かれ、しばらくは荒れ模様の展開が続きそうだ



(了)




今週のスタン市場は、現環境への手仕舞い感から小幅な値動きとなった


先月末よりOGWのプレビューが始まり、注目を集めているが、「大きなサプライズはなく、堅実なカードが多い印象。今のところは買いの材料にはなりにくい」(大手銀)という声も聞かれ、市場の反応は冷ややかだ

年末年始を挟んだ関係で、今週は大きなイベントが行われることもなく、「もう2週間もすればOGWのプレリリース。現環境については一足先に手仕舞い感がある」(大手証券)という見方が強く、買いの余地はあまりなさそうだ



そんな中で、「買いが買いを呼んでいる」(ネット銀)状態なのが、『苦い真理』『僧院の導師』

それぞれ150円以上の値上がりとなり、先月から続く強含みな展開に陰りは見られない

「ブレイクのきっかけになったのはGP神戸で活躍したエスパーメンターの登場に他ならないが、今ではダークジェスカイもこの2枚を採用し始めている」(前出の大手証券)

「両者とも下環境でも使われているため底堅いというのが市場の共通認識。特に僧院の導師はそろそろ供給面でも数が出回らなくなるため、需要の高まりが値上がりに直結しやすい」(地方銀)
との声も聞かれた



また、「ダメラン関連銘柄」も好調だ

5銘柄の全てが200円を超えるところまで値を上げた

「OGWにて無色マナを必要とするカードが、市場の予想を超えて多く収録されることで、プレイヤーの間で先物買いの動きが出ている。エルドラージ関連だけではなく、軽量除去まで無色マナのものがあったのは驚きを持って受け止められた」(前出の地方銀)ということで、今後のプレビューの内容次第では、値上がりが加速する可能性も残している



今後のスタン市場は、OGWのプレビューがほぼ出揃い、いよいよ現環境でのマーケットの最終局面を迎える

おおむね模様眺めの展開が予想されるが、駆け込みでの先物買いの動きがあるか注目だ



(了)



今週のスタン市場は、前週の軟調な流れを引き継ぐ形となり、全体的に下げ基調の展開となった


『絶え間ない飢餓、ウラモグ』は数百円下げて2000円を割り込む

『龍王オジュタイ』も3000円を下回った

さらに『アタルカの命令』も200円近く下げて1000円付近で下値を探る展開となり、現スタン環境を彩る主要アーキタイプの大手が揃って値を消した

たくわ中央銀行が先日発表した「12月のスタン大会短観」が参加者の減少を指摘する内容だったことも嫌気され、市場からは「次に控えるイベントがリミテッドのGP名古屋ということもあり、プレイヤーのスタン心理は冷え込んでいる」(大手証券)との声が根強い


スタントップ銘柄の『ヴリンの神童、ジェイス』も今週は9300円前後となり、高値水準に陰りが出てきている



一方で、『僧院の導師』は底堅い

今週は3200円前後の値をつけ、前週から300円高となった

「エスパーメンターの流行はもちろん、ダークジェスカイにおいても『カマキリの乗り手』に代わる形で採用され始めている」(大手銀)

「下環境での実績もあるだけに、プレイヤーの間でもまだ買い控えのムードはない。上値を追いかける展開はしばらく続く」(中堅証券)
など、市場からは強含みの声が相次いだ


また、アブザン関連銘柄も先週の値動きから反発

『先頭に立つもの、アナフェンザ』は1000円を回復し、『始まりの木の管理人』は700円前後、『包囲サイ』もワンコイン圏の500円に乗せ、それぞれ数百円高となった

「GP神戸以降、対アブザンアグロをめぐる動きが注目されてきたが、アブザンアグロ自体に地力があることは間違いない。このタイミングで押し目買いの動きがあったのではないか」(前出の大手証券)との指摘も聞かれた



今後のスタン市場は、年末年始を挟んだ後、いよいよ『ゲートウォッチの誓い』のプレビューが本格化し、新環境を睨んだ動きが加速すると思われる

「すでに情報が流れたカードの中では、エルドラージランプを強化する内容が多い。他にも後押しするようなカードの発表があれば、ウギンなどのランプ関連銘柄に買いが入る可能性はある」(ネット銀)との声も聞かれた



(了)


今週のスタン市場は、目ぼしい材料に欠き、方向感の乏しい展開となった


そんな中で、目立った値動きとなったのは『苦い真理』だろう

今週は250円前後で推移し、2週間ほど前と比較すると倍増となった

「スタンダードにおいてエスパーメンターやダークジェスカイで採用され始めたほか、禁止された宝船の巡航にとって代わる形でモダンやレガシーですら見受けられるカードになった」(大手銀)

「当初は『骨読み』との比較から不当に評価されていたが、引けるカードが1枚違うのはとてつもなく大きい。そこにプレイヤーが気づき始めている」(ネット銀)
などという声が聞かれ、今後も強気な取引が続きそうだ


また、『竜使いののけ者』も上伸している

今週は300円前後の値をつけ、200円を割り込んでいた底値から反発した格好だ

「メタゲームの中で、ダークジェスカイが復権しつつあることが大きいのではないか」という見方が多い

「GP神戸をアタルカレッドが制し、さらにエスパーメンターが頭角を現したことで、軽火力を擁するダークジェスカイが見直されている。ラストサンでも高橋優太をはじめ多数の強豪プレイヤーが選択した」(中堅証券)ということから、竜使いののけ者にとっては値を上げる下地が整っていたと言える

「竜使いののけ者に関しては、採用枚数も見直されている。環境初期では1枚にとどめられたリストがほとんどだったが、最近ではメインから複数枚採用するリストが目立つ」(前出の中堅証券)という指摘も聞かれた



一方で、その他の銘柄はGP神戸終了後の需要の冷え込みは大きく、軟調な値動きに終始した


特に下げがキツイのが『搭載歩行機械』だ

今週は1800円前後と2000円を割り込み、大きく値を消した

「環境の主流の除去が絹包みになったことは言うまでもなくマイナス材料。搭載歩行機械にとっては大きな打撃になった」(大手証券)

「イベントデッキに再録されたことで、供給面の不安も解消されてしまっている」(前出のネット銀)
など、市場からは悲観的な声が聞かれた



今後のスタン市場は、大型イベントが一段落し、今週の軟調な値動きを引き継ぐものと予想される

「OGW発売後の新環境の到来を控え、それまでは模様眺めの展開が続くだろう」と思われるが、個別銘柄の物色には警戒が必要だろう



(了)




今週のスタン市場は、発売を来月末に控えた『ゲートウォッチの誓い』のプレビューが一部始まったこともあり、早くも新環境を見据えた個別銘柄の物色が見受けられた


中でも買いが顕著なのが『ヤヴィマヤの沿岸』などのダメラン関連銘柄だ

5銘柄の全てが先週より値を上げ、『シヴの浅瀬』に至っては一時350円の値をつけるなど、一週間で2倍近い値上がりとなった

「OGWにて無色マナを必要とするカードが登場することが決定したことで、無色マナを生み出すことの出来るダメランに注目が集まっている」(大手証券)といった声も聞かれ、まだまだ上値を探る展開もありそうだ


関連して、『見捨てられた神々の神殿』や『ウギンの聖域』といった土地銘柄も上昇

値上がり幅は50円程度と目立たないが、元値が100円前後であったことを踏まえれば、5割近い値上がりということになる



また、『僧院の導師』も底堅い

今週は2600円前後で、200円近い値上がりとなった

「先日行われたヴィンテージ神決定戦でも大活躍したことが好感されている。改めてフォーマットを問わないパワーカードであることが証明された」(中堅証券)

「下の環境でこそ強いカードだけに、簡単には値を崩さない。エスパーメンターの登場でスタン市場での評価も見直されてはいるが、本格的な上昇局面を迎えるのはむしろスタン落ち後」(ネット銀)
という強気な声まで聞かれた



スタントップ銘柄の『ヴリンの神童、ジェイス』は、今週も9700円前後の高値をキープ。こちらもヴィンテージ環境ですら見かけられ、カードパワーの高さを見せつけた格好だ



一方で、アブザン関連銘柄が相次いで値を消している

『先頭に立つもの、アナフェンザ』は1000円台を割り込み、900円前後

『ゼンディカーの同盟者、ギデオン』も下げに歯止めがかからず、4000円を割り込む展開が続いている

『包囲サイ』や『始まりの木の管理人』といった銘柄もワンコインに届かず、軟調な値動きに終始した

「アブザンアグロというデッキのポテンシャルについて疑問はないが、市場の目はすでに「対アブザンアグロ」をめぐる動きにシフトしている」(外資系証券)という指摘が複数の市場関係者から聞かれ、アブザン関連銘柄にとっては、厳しい値動きとなった



今後も、OGWの新カードの内容を吟味しつつ、新環境に向けた個別銘柄の物色が加速するものと思われる

「スタンの大型イベントが一段落し、市場としては縮小傾向にあることは否めない」という見方が強まる一方で

「今が買い時という心理も働きやすい。長期的な視点からいけば、BFZのバトルランドやミシュラランドは、フェッチランドが落ちた後は採用枚数を増やすことになる可能性が高く、4枚揃えておくなら供給過多が続く今のうちだろう」(前出のネット銀)という声も聞かれた



(了)

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