今週のスタン市場は、現環境への手仕舞い感から取引数が減少。小幅な値動きに終始した


先週末は、国内ではBMOとBMI、国外ではGPパリが開催

GPパリには日本人プロプレイヤーの参加もあり、強豪プレイヤーがしのぎを削る見所の多い大会ではあったが、「いかにも環境末期といった感じ。勝ち残ったプレイヤーのリストを眺めても細部にこそ工夫が見られるが、どれも既存のアーキタイプ。メタゲームの大きな動きは期待しにくい」(大手証券)と、市場への影響は限定的と見られる


『イニストラードを覆う影』の発売が4月8日に迫っており、「もう来月になればプレリリース。大きなイベントも一段落し、すでに市場の関心は次環境に移っている」(地方銀)との声も聞かれ、多くのプレイヤーは模様眺めの状態と言えそうだ



そんな中でも、先物買いの動きは続いている

『マラキールの解放者、ドラーナ』が急伸

先週から600円近いの値上がりで、今週は1500円前後の値をつけた

「SOIで吸血鬼シナジーのカードが多く発表されたことが好感されている。環境的にもデッキの2色化が進めばダブルシンボルのマナコストの捻出もやりやすくなるし、天敵だった『カマキリの乗り手』が去るのも大きい」(大手銀)

といった声も聞かれ、発売以来じり安基調だった展開から急反発した格好だ



『大草原の川』をはじめとするバトラン関連銘柄も全体的に堅調

5種全ての銘柄が50円以上の値を上げた

「フェッチランドが落ちた後は、簡単にサーチできる手段を失う。これまでは1枚採用していればよかったリストでも、複数枚採用さぜるを得なくなる」(大手銀)

「SOIで発表された新2色ランドのカードパワーが市場予想を下回ったとの見方が強い。今後は、環境のバトランへの依存が進むだろう」(ネット銀)


という見方もあり、注目を集めている



一方で、『絶え間ない飢餓、ウラモグ』が下げている

先週から400円安で、今週は2400円前後となった

「現環境においても対策が進み結果を出しづらくなってきているが、次環境では赤黒系のデッキを中心に高速デッキの登場も期待されており、エルドラージランプにとっては逆風と言える」(生保系シンクタンク)

との指摘もあり、厳しい値動きとなった




今後のスタン市場は、いよいよ現環境最終盤を迎え、SOIの発売までは模様眺めの軟調な展開が続くものと思われる

「まだフルスポイラーは出揃っていないが、PWなどの主要銘柄は大方発表済み。もはや現銘柄の「駆け込み需要」を刺激するようなサプライズは期待しにくい」(前出のネット銀)

との声も聞かれ、しばらくは環境末期の閉塞感を引きずりながらの展開になりそうだ



(了)

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