新環境の緑黒アグロについてダラダラ書き連ねる
2017年1月18日 MTGコラム的な何か コメント (3)GP静岡という大一番を控えるこの時期に、実に5年半ぶりというスタンダードでの禁止改定
激動の新環境を迎えるにあたり、良くも悪くもMTG熱が高ぶって仕方ない
また、地元では発売週の週末にGP静岡のトライアルが立て続けに控えており、bye難民の私としては是が非でも新環境のスタートダッシュを決めたいところ
ってなわけで、自分の思考過程のメモも兼ねて、久しぶりに自己満足な長文を書き連ねてみたいと思う
今回、新環境一発目に使うデッキは、緑黒アグロと決めている
歩行バリスタ 4
牙長獣の仔 4
森の代言者 3
巻きつき蛇 4
屑鉄場のたかり屋 4
ピーマの改革派、リシュカー 4
新緑の機械巨人 3
致命的な一押し 4
霊気との調和 4
ニッサの誓い 4
ゼンディカーの代弁者、ニッサ 2
森 10
沼 2
花盛りの湿地 4
霊気拠点 4
ナーナムの改革派 3
不屈の追跡者 3
自然のままに 2
革命的拒絶 3
垂直落下 1
灯の再覚醒、オブ・ニクシリス 1
生命の力、ニッサ 1
島 1
『巻きつき蛇』を軸に据えた緑黒カラーのアグロデッキは、誰もが考えたものだと思う
実際、先日のプレ裏スタンダードでは行弘プロが緑黒に青をタッチしたアグロデッキを持ち込んで見事優勝
非公式な前哨戦の場とはいえ、環境初期のメタの一角に食い込むだけのポテンシャルがあることを結果で証明したと言える
ということで、デッキの骨組み自体は実にありきたりなものなのだが、そんな中でも私のこのリストにおいて特筆したいのが、2マナ生物の大量採用と、『ニッサの誓い』の採用だ
『ニッサの誓い』は、シナジーありきのこのデッキにおいて極めて重要な役割を果たしている
まわしていてすぐに気になったのは、『巻きつき蛇』や『ピーマの改革派、リシュカー』といったデッキのエースと4番を担うカード達が、単体だとあまりに弱いということだった
『巻きつき蛇』はそれ独りではただの2/3バニラに過ぎず、リシュカーも相方になる生物かいなければ、とても3Tに唱えて許されるスペックではない
その点、このリストでは2マナ生物を19枚も採用(『歩行バリスタ』を含む)することで、リシュカーが相方不足に悩むリスクを排除している
それに加えて、『ニッサの誓い』を採用することで、蛇が手札にある時はリシュカーやニッサを、反対にリシュカーが手札にある時は2マナ生物を…というように、状況に応じたカードを探しにいくことが出来る
出来れば1マナにも生物を採用出来たら理想的だったのだが、残念ながら採用に足る生物を見つけることが出来なかった。
相手がこちらの生物に対し除去を撃ってきて、リシュカーを強く生かせない場面になっても、3Tに「2マナ生物を展開+『ニッサの誓い』or『致命的な一押し』を構える」という動きをすることで、テンポを失いにくくしてある
もちろん、『ニッサの誓い』や『霊気との調和』のようなカードは1Tに撃てるのがベストではあるが、3Tに2マナ生物と一緒に唱える動きも悪くはないのだ
また、2Tに『森の代言者』、3Tに『ピーマの改革派、リシュカー』と動くと、カウンターが乗って攻撃した代言者からマナを出して『ニッサの誓い』を置くなんてトリッキーな動きも可能だ
とにもかくにも、盤面の生物を絶やしてしまってはリシュカーもニッサも機械巨人も死に札になりかねないため、2マナ生物をたっぷりと採用し、それを1マナのスペルでサポートするというのが、このデッキを組む上での大前提になると思う
全く同じ理屈で、当初は『ニッサの誓い』の枠に『顕在的防御』を入れていたのだが、こちらは能動的に使えるカードではないためややムラが激しい
その点、『ニッサの誓い』であれば初手のキープ基準の一つにもなるし、デッキの動きが飛躍的に安定する
そもそも、このデッキの一番の天敵である『致命的な一押し』が1マナであり、それを同じ1マナで弾くという動きがあんまり強くないのも気になった
また、『ニッサの誓い』のような1マナのカードを強く使うためには、1Tから3Tまでアンタップし続けるマナベースが必要不可欠だ
当初は大した考えもなくミシュラランドの『風切る泥沼』をフル採用していたのだが、これを思い切ってカット。テンポロスの改善を図っている
そうでなくても『霊気との調和』はタップイン土地と同じ扱いなので、それ以上にタップイン土地を入れることは許されない
森を10枚も採用したマナベースは、お世辞にも褒められたものではなく、黒マナのカウントがギリギリであることは否めない
『森の代言者』の枠にはエネルギー源にもなる『光袖会の収集者』を採用することも試していたのだが、『歩行バリスタ』の流行でタフネス1の生物に人権がなくなりそうな点と、何より黒マナがあまりにタイトで断念してしまった
今のところ、メインボードで黒マナが必要になるのは『巻きつき蛇』と『致命的な一押し』のみ
『霊気との調和』や『霊気拠点』を黒マナとしてカウントすれば、黒マナの供給源は14枚と、なんとか体裁は保っている
とはいえ、サイドボードの『灯の再覚醒、オブ・ニクシリス』は素直に『生命の力、ニッサ』の2枚目に変更したほうがいいかもしれない
『ニッサの誓い』があるとはいえ、さすがに黒マナ2つはしんどい
サイドボードについては、まだメタも分からぬ状態の中、それこそ自己満足の極みではあるが、それでも採用理由なんかをメモしておく
『ナーナムの改革派』については、このデッキの流行を見越してミラー対策として採用してある
緑黒アグロの除去は『致命的な一押し』と『歩行バリスタ』しかない。人によっては黒マナを濃くして『闇の掌握』まで採用するのかもしれないが、それはレアケースだろう
それに加えてクロックが全て地上生物なため、なんとなく接死を置いておくだけでもかなりの牽制になる
1マナのこいつなら『致命的な一押し』を受けても気にならないし、むしろそれで後続が生き残るなら儲けものだ
同じ接死生物ということで、『節くれ木のドライアド』なんかも検討したが、没となった
アーティファクト生物が3種11枚も採用されていたり、能動的に墓地にいく『ニッサの誓い』というエンチャントまであることを踏まえると、終盤以降はうっかり昂揚まで狙えるのでは…とも考えたが、やはりタフネス1では相手の『歩行バリスタ』の前に人権がない
ナーナムのほうも紛争で2/3となって出るケースは稀かもしれないが、タフネス2の接死というだけで価値がある
『垂直落下』の枠はもともと『自然のままに』の3枚目だったのだが、割りたいアーティファクトの大半が『キランの真意号』か『霊気園の収集艇』だったため、それなら1枚は受けの広い『垂直落下』のほうがいいと思った
こちらの『致命的な一押し』で対処することの出来ない『大天使アヴァシン』や『艱苦の伝令』に睨みが効くのは素晴らしい
島とカウンターを採用しているのは、サヒーリコンボへの牽制のためだ
『否認』ではなく『革命的拒絶』なのも、『サヒーリ・ライ』と『守護フェリダー』の両方を打ち消せるから。もう霊気池の驚異デッキは環境から消えるだろうと思っているため、ガードを下げた。
島については、ニッサやニクシリスのようなカードを入れてデッキを重くする際の追加の土地という役割もある
綺麗にまわりさえすれば、3Tには4/5と4/4が並んで盤面を圧倒できるため、あとはとにかく引きムラをなくし、安定性を高めることが課題だった
そういう点で、今回のリストには自信がある
GP本戦に向け、いい結果が出せるように頑張っていきたい
まずは2bye欲しいです。お願いします
コメント
そうなんすよねー。「未開地を切るタイミングで都合よく除去撃つとかそんな上手くいかんやろ」って思ってたんですが、特に中盤以降ともなると「未開地紛争一押し」の機会って結構多いんですよねー
霊気との調和と牙長獣の仔によるブン回りの激しさも凄いんで、どっちを取るかは悩ましいですね
精神壊しの悪魔とか放浪する森林とか、結構乗り越えるのがしんどい生物も多いので、未開地もアリかもしれません
>>mさん
いやいや。そう言って絶対完コピしないですよね(笑)
今週末はお互いに頑張りましょう